2009-01-30

12) リフォームの時期

話はどんどん照明から遠ざかっていきますが、リフォームの時期について私が経験から学んだことをいくつか。もしも選べるのであれば、という前提ですが・・・。

【工事期間はお正月やお盆休みをまたがないようにする】
大工さんや職人さんたちのお休みの時期が入ると、それだけ工期が長くなり、仮住まいの家賃がその分余計にかかります。

【年末や年度末の完成、というスケジュールは避ける】
新しい年や4月のスタートの時期を前に完成させたいと思うのは誰しも同じで、ということはこの時期は大工さんたちも大忙し、となるからです。忙しいから仕事がいい加減になる、とは誰も認めないでしょうけど。

【できれば引っ越しの繁忙期は避ける】
往復の引っ越しが必要ですからね。費用を少しでも安く抑えるためには引っ越し業者がひまな時期を選ぶことです。費用は同じ業者でも時期によって、あるいは曜日によってもかなり差があるようです。万単位で違ってきます。

【工事期間が無駄に月を超えないようにする】
これはちょっと細かいことですが、仮住まいのインターネット、プロバイダや電話の料金が月単位で請求される場合、例えば2日にお引っ越し、となると一月分丸々請求されてとっても損した気分になるからです。
日割りで請求、というところばかりであれば関係ありません。

我が家の場合は、仕事の関係でしかたなかったのですが、工事は11月末に始まり、年末をまたぐことに。
仮住まいの制約があり、引っ越しは週末に限定され割高に。
月初めに元の住まいに戻ることになったので、月単位で請求されるという電話代とかプロバイダー料金、なんだか損した感じ。

リフォームって、考えなくちゃいけないこと、たくさんあります。
予算が潤沢にあれば苦労しなくていいのかもしれませんが・・・。

(下は完成間近の我が家。照明もクロゼットのドアも付きました。
クロゼット左半分は上下2本のパイプを設置。右半分は可動棚になります。
左奥、茶色の部分が一面だけ色を変えてみたアクセント・ウォールです。)

2009-01-27

11) 細かいところにこだわるのなら・・・

照明のお話に行く前にちょっと寄り道。

コンセントの設置位置とか、トイレの棚の高さとか、決めなくちゃいけないことは枚挙にいとまがありません。ぜーんぶ自分で決めたい、という方にはご健闘を祈るのみ。

私は「自分で決める」と「お任せ」を使い分けることに。
せっかく住友くんのようなSEさん(セールス・エンジニアっていうらしい)がいるんですもの。
わからないところはSEさんの経験と知識にお頼りしよう、と。

それでも住む人の背の高さや好みが関係するところだけはきちんと抑えた方がいいです。
せっかく『新築(そっくりさん)』するんだから。

【室内のドア】
右開きか左開きか、手前に開けるか向こう側に開けるか、など。
これまで慣れてる方向っていうのがありますよね。
まずは希望を伝えて、構造上の問題とか使い勝手についてはSEさんのアドバイスをお願いしましょう。

【トイレの紙巻き器】
TOTOなどでは標準的な場所、というのが決まっているらしいです。
何も言わなければ「便器の先端が紙巻き器の中心にくる」ところに取付けられます。
今のトイレでは紙巻き器、どの辺についてますか?使いやすければその場所が床から何センチ、便器の先端から何センチか、計っておきましょう。毎日のことだから、これがしっくりこないとストレスたまると思う人はぜひ。

【電灯などのスイッチやコンセントの位置】
間取りが決まった段階で、ある程度家具の配置も考えなくてはなりません。
現代生活に欠かせないコンセントをどこにつけるか、が関わってくるからです。
テレビやAV機器、パソコンなどの定位置に加え、アイロンや掃除機、携帯電話の充電器(出しっぱなしじゃなく、一時的につなぐもの)などについてもシミュレーションする必要があります。

コンセントってたいていが部屋の隅の下の方にひっそりと存在しているものですが、それだと掃除機をかける時にいちいちしゃがまないといけませんよね。コンセントを高い位置につける、というのは私にとっては「目からウロコ」の名案でした。でも住友くんはちょっと渋い顔。唐突にコンセントが壁の高いところ、つまり目に入る位置についているのは「意匠的に」あまり嬉しくないらしい。「実用」と「意匠(デザイン)」の戦いは照明のところでもお話します。何はともあれ、行き着いた折衷案はコンセントの付いたスイッチ。(たぶん右の写真のようなもの)

話はそれますが、今、写真を探すために「スイッチ・プレート」で検索してみて驚きました。いっくらでもあるんです、スイッチ・プレートって。こんなところまでこだわり始めたらた〜いへん!いや、でもお時間のある方は後悔のないように、ぜひどうぞ。

この他にもシャワーのホルダーとか、こと「高さ」に関しては図面上には現れないので、くれぐれもお忘れなきよう。元の住まいを取り壊す前に慣れてるものの幅や高さをあちこち採寸しておましょうね。

2009-01-25

10) 次から次に・・・

『新築そっくりさん』だと工事が始まってから毎週一度、定例打ち合わせというのがあります。
工事現場で進み具合を見ながら、説明を受けて、その場で決めることがあれば決めていく、というもの。

ビルダーさんによっては、すっかりお任せで大丈夫ですよ〜というところもあったし、毎週通うのは仕事があったりすると結構大変だけど、やっぱりこれは大事なこと。

手抜き工事をしてないか、なんてことは素人が見てもよくわからないけど、「ここはこうなってます」とか「ここはこうしました」って説明して貰えると安心します。

だんだん形ができてくるにしたがって、いろいろと細かいことも見えてきます。
まだ決めなくちゃならないことがたくさん残ってます。

我が家の場合は、例えばウォークインクロゼットの中。どの部分をパイプにするか、棚にするか。パイプの高さは?棚板は何枚?そんなこと、図面の段階ではなんとも決めがたく、私は現場で決めることに。

コンセントの位置はあらかじめ決めていたけど、それぞれの高さまでは決めてなかったし・・・。

カーテンはカーテンボックスを付けることにはなっていたけど、ボックスの奥行きとか深さとかはお任せのままでした。

トイレの紙巻き器はどの辺に付けるか?洗面所のタオルリングは?

私のアタマはパンク寸前。

カーテンをどうするかは本当はもっと早い段階で考えるべきでした。
ドレープにするのか、シェードにするのか、はたまたブラインドか・・・。
ぶら下げる物を買うだけだったら工事が終わってからでいいけれど、形状によってはあらかじめ決めて希望を伝えておく必要があります。でないと、巻き上げたブラインドがカーテンボックスに隠れ切れない、という悲しいことになったりします。(これは我が家の失敗例。)

自由な部分が多ければ多いほど、考えなくちゃならないことが増えるのも事実。

住友くんは「次はこれ」、「次はここ」と決めるべきことをかなり指導してくれました。
カーテンボックスについては「お任せします」と安易に言っちゃった私の責任。

リフォームって、もう一度やったらきっともっと上手にできる、って本当に思います。

「お任せします」の一言で迷惑をかけちゃったことがもうひとつ。
照明についてのお話は、次の回で。


(リフォーム開始から7週間。いよいよ終盤です。選んだ壁紙が思いの外良かったので安心。ショールームで見ただけじゃ、わからないですもんね。)

2009-01-22

9) キッチンを選ぶ

我が家の場合、キッチンは独立型ではなく思いっきり「丸見え型」。
どんなのがいいかなぁ、と考えている時に目に留まったのが人工大理石のシンク。
ステンレスのシンクより生活の臭いが薄まるような気がします。
そして人工大理石ならYAMAHAという調査結果に基づきショールームへGo!

結局、クリナップもタカラもサンウェーブも見ることなくキッチンはYAMAHAに決まりました。
決め手は;
☆ 人工大理石のシンクと同じ材質で境目もないカウンタートップ
☆ 遊び心がある半月型のシンク
☆ お掃除かんたん、という換気扇
☆ イメージしていたとおりの家具調の扉の色

もっと他のメーカーのものも見るべきだったかな、とも思ったけど、何件見ても最終的に選ぶのはひとつなわけで・・・。最初からめぐりあったとしたらそれでいいか、と。

ちょっと余計な画像までついてきてしまいましたが、
我が家のシンクとカウンタートップ、まさしくこのカラーなのですよ。
目玉焼きコンビネーション。
あ、これは私が勝手に名付けたのですが。
扉の色がダーク・セピアなのでちょっぴりシンクの色で遊んでみました。

ちょっと悲しかったのは;
◇天井が低いので高さの必要な昇降棚などは付けられず。
◇I型のキッチンと平行して天井・壁際に梁が走っているので、吊り戸棚の中は半分くらい梁が占めている。

最後まで迷ったのは;
◇IHにするか、ガスコンロにするか
  → 電磁波の問題、これまで使ってきたお鍋がほぼ全滅する現実など
    に鑑み、ガラストップのガスコンロを採用
◇食洗機を組み込むか、収納スペースを確保するか
  → カウンタートップに水切りカゴを置きたくないので食洗機を
    採用、それもお友達のアドバイスで深型にしました(大皿が入ら
    ないと使い物にならないので)
◇扉の取っ手をライン型にするか、ハンドル型にするか
  → 最初は家具っぽくしたいと思ってライン型を選んだのですが、
    ネットで「ライン型だと爪が長いと開けにくいし、開けるのにハ
    ンドル型より力がいる、埃もたまる」と読んだのでそそくさとハ
    ンドル型に変更


IHヒーターにするか、ガス・コンロにするか、は相当悩みました。そもそも私はガス・コンロ派。IH はお掃除が圧倒的に楽チンそうだし、高齢になった時IHの方が安全、と聞いてはいても、やっぱりお料理するには慣れてる方がいい、と思って。

もちろん価格の違い(差額は15万円以上)も大きいし、上に書いた電磁波のことや使えなくなるお鍋のこともあります。

「ガラス・トップ」のガス・コンロと決めていた私の気持ちをぐらつかせたのは、この温度センサーです。「今までは一つのバーナーにしか搭載されていなかった温度センサーが全てのバーナーに搭載されました。」とリンナイが誇らしげに書いているこの温度センサー、お鍋の底にがちゃがちゃと当たるのです!金属と金属がぶつかり合う音に弱い私には耐えられない苦痛!ハーマンの方がさらにひどいです。まわりの筒の部分が切りっぱなしのようになっているからです。

私が「この音が気になる」と言ったら、「考えもしませんでした。」と住友くん。「今までそういうご意見は出ていませんでした。」とYAMAHAのおねえさん。リンナイのお姉さんも、パナソニックのお姉さんも、私はあらゆる人に訴えたのですが、皆さん、大して気にならないようで・・・。

さんざん悩んだけれど、最後はやっぱりガス・コンロを選択。
音には慣れるしかないようです。

ガス・コンロがらみでもうひとつ。
YAMAHAのカタログに載っているリンナイのガラス・トップは黒い色のものしかなかったのですが、私は天板をクリアミラー色というのに買えて貰いました。カタログに掲載されていなくてもサイズその他の条件さえクリアすれば他のものを組み込むことも可能なんですって。そんなこと知らないと、カタログの中だけで選ばなくちゃいけないのかと思いますよね。このこと教えてくれたのはほかならぬYAMAHAのお姉さんでした。

納得できるものがない時には、あきらめずに、ほかに選択肢はないか、ビルダーさんやメーカーの人に聞いてみましょうね。Good luck!

2009-01-21

8) ユニットバスを選ぶ

さてさて、それではいよいよ電卓片手にお買物開始です!

まずはお風呂選びから。
最近の癒しの空間にはどんなものがあるのかしら?
早速ネットで情報収集。加えてもちろん、ショールームへGo!

「ユニットバス」はぴったりサイズのものを選ばなくちゃなりません。
でも、ま、とりあえず、ちょっと気になった商品をご紹介。


例えばこれ。パナソニックの「イーユ・エム」。
新発想のななめ浴槽です。
浴室の長い方の辺を使ってます。
奇抜なアイデアにはっはー、と感心しちゃいます。
ちょっと「お棺」のように見えなくはないけれど、脚が伸ばせるのはいいかなって。







こんなのもあります。YAMAHAのサウンドシャワー。
お風呂で自分のiPodの音楽を楽しむことができるなんて。
しかも標準装備ですって。
YAMAHAのオプション、ミストシャワーにも心惹かれちゃいます。


夢はいろいろにふくらんだけど、結局うちではどれも採用不可能。
設置のための条件は床面積だけではないのです。高さも大事な要素。
床下の必要高、天井までの必要高・・・。
うちの場合はそれが充分ではない、と判明。

最初にちゃんと聞いておかなかったので、遠回りしちゃったけど、行き着いた先はTOTOのその名も「超低床シリーズ」。壁の色とか、あまり気に入るものがなかったのですが、構造的にこれしかない、ということであれば妥協するしかありません。

お風呂に関しては住友くんからはサイズの指示を得たのみ。
同伴なしでショールームに出向き、TOTOのお姉さんたちのお世話になりました。
浴槽、壁、床の模型を使ってあーでもない、こーでもない、と試すことができます。

あとはサイズ別に設定されている標準仕様の参考代金を基にカタログの項目に従って、費用を足したり引いたりの作業。浴槽を人工大理石にすると○万円プラス、とか、鏡をやめたら○万円マイナス、とか・・・。

ユニットバスに限ったことではありませんが、カタログに載っている金額だけが全てではありませんから、御注意ください。
ドア枠(値引後で+12,000円)とか梁カット部材(+10,200円)とか、見えないところの費用も加算されます。
そしてバカにならない組み立て工事費ってやつも(なんと驚きの157,500円!)・・・しっかり見積もり、取りましょうね。

私は3回くらいショールームに通って、行く度に浴槽の色を変えて、最終的には、ちょっぴり贅沢して、質感が気に入った人工大理石の白い浴槽をチョイス(+60,000円)。

狭いスペースなのでアクセント・ウォールはやめて、その代わり床はグレード・アップ(+10,800円)。

TOTOでのお買物ではないけれど、検討した浴室の機能はふたつ。
「追い炊き機能」と「浴室暖房・乾燥機」。

「追い炊き機能」はやめました。理由は;
- 追い炊き機能のついてるお風呂を使ったことがない
- 夏はもちろん、ほぼ一年中、シャワーがほとんどの生活
- 狭い浴槽に余計な器具がつくのも、お掃除する場所が増えるのもちょっとねぇ
- 「追い炊き機能」、付けると付けないとでは11万円の差がある
 (湯沸かし器も追い炊き用のものにしなくちゃならないからです。)

「浴室暖房・乾燥機」は採用。理由は;
- 仮住まいで使ってみたら意外と良かった
- 暖房があれば冬のシャワーも快適
- 歳を取ってくるとお風呂の寒いのは命取りになるらしい
- カビの防止にも役に立ちそう
- 「浴室乾燥機」を付けると9万円くらいの追加料金になるけど、
 洗濯乾燥機を買う必要がなくなるから費用的にはとんとんかな、と。

選択肢が少なくても迷うことに代わりはなかったけど、比較的さっさと決まったバス・ルームでした。

(右の写真はTOTOのサイトから。うちは鏡はやめました(-7,020円)。全体的にはたぶんこんな感じ。)

Note: ご参考までに掲載した金額はあくまでも我が家の場合の費用です。

2009-01-20

7) 今更ながら『新築そっくりさん』について

今更ながら『新築そっくりさん』Free & Newについておさらいしてみます。

1) 既存の壁、天井、床を解体してコンクリートの箱に状態にする(これがスケルトン)
2) 配管・配線を新しい物に取り替える
3) 希望の間取りに沿って必要な柱や壁を建てて、壁、天井、床に内装材をはる。

『新築そっくりさん』Free & Newの基本プランに含まれているのはここまでです。
基本料金として呈示される金額で、ほぼ「希望した間取りで、内装が済んで部屋の体裁が整い、電気・ガス・水道が引かれている状態」が手に入ると思ってください。逆に言えば、基本プランだけだと、水道はきているけれど蛇口がない、電気はきているけれど照明器具はない、ガスはきているけれど湯沸かし器やコンロはない・・・ということです。

マンションの場合、窓のサッシと玄関ドアは共有部分なので、既存のものをそのまま使うことになります。(少なくとも我が家の場合はそうでした。)

ここまでの段階でもマンションの状態によっては追加料金が発生する場合があります。
うちの場合は洗面所まわりとパイプスペースまわりのブロック解体が「オプション工事費」として追加されました。さらに、標準品として選択肢になっているもの以外の内装材を選ぶと差額を負担することになります。

もうひとつ、気が付いたのは『新築そっくりさん』Free & Newの基本部分は足し算はできるけど、引き算はできないということです。例えば『新築そっくりさん』では床はフローリングとなっていて、住友専用にパナソニックが用意している床材が基準になっています。床をもっと安い材料にしたからといって費用が安くなることはありません。(私は費用を節約しようとウォークインクロゼットの床はクッションフロアでいい、と申し出たのですが、差額分が浮くわけではない、とのことでした。)

『新築そっくりさん』は「一番安上がりなスケルトン・リフォーム」というわけではありません。住友が(Free & New だと内装材、完全定額制だとあらゆる設備に関して)標準品として選んでいるのは 有名メーカーのそこそこのランクの商品ですから、「安くあげる」ことを考えるなら、もっと安くできるビルダーさんもあるかもしれません。

「安かろう、悪かろう」の心配をすることなく、あまり細かいこだわりを持っているわけでもなく、中の上くらいのリーズナブルなスケルトン・リフォームをしたい、と思う方にオススメできるのが『新築そっくりさん』、というのが今日の私の結論です。

2009-01-19

6) お楽しみ、それともお苦しみ?

『新築そっくり』の住まいを手に入れることがスケルトンリフォームのゴールではあるけれど、それまでのプロセスだって楽しまなくちゃ。とはいうものの、我が家は面積も狭く、構造的な事情もあって間取りはあっけないほどさっさと決定。ならばもう一つの醍醐味、内装や設備選びを楽しむことにしようっと♪

まず「ここはこうしたい」というところがあればそれをリスト・アップ。その上で「これは譲れない」という優先順位をつけることに。何もかも実現できる経済力がある方はこんなことしなくてもいいですけど。

たとえば設備的なことでは「床暖房」とか「食洗機」。素材的なことでは「床はコルク張り」とか「キッチンのシンクはステンレス」とか・・・。

リフォームを決めた時点でなんとなくでもアタマの中にイメージしていたものがあれば、もう少しだけ具体的に考えてみます。そしてテーマ・カラーを決めましょう。

・・・なーんて、リフォーム・アドバイザーみたいになってきちゃいましたね。いけない、いけない。体験記を書いてるのに。

ここからは大きく好みの問題ですが、1例として私のささやかなるこだわりをご紹介。

☆ 床
一度は基本プランのフローリング材(3種)の中から選んだものの、うーん、なんか違う、とずっと気になっていて、最後の最後に追加料金(基本プランで選択肢となっている標準品との差額)を払って変更。床の色はかなり全体の印象に影響するので、妥協しなくてよかったと思ってます。経費節減のために洗面所とトイレはクッションフロアに、ウォークインクロゼットの床は標準品のフローリング材に。

☆ 壁
居住空間の壁は本当は石目調や織物調の壁紙ではなく、塗料で仕上げた感じの白っぽい無地にしたかったのですが、なんとなく流れで(もちろん予算の制約もあり)壁紙で妥協。真っ白い壁には住友くんを含めて反対意見が噴出したため、ちょっぴり不本意ながらちょっとざらざらした感じで細い茶色の縞が入っている砂色に決定。あんまり平凡にしたくなかったので一面だけ同じトーンの焦げ茶をアクセントに使うことに。アクセント・ウォールってのは今、はやりでもあるらしいです。

最終決定にいたるまでには5回、サンゲツに通いました。お願いすればサンゲツのコーディネーターが相談にのってくれます。膨大な数のサンプルの中から選ぶのは結構大変なので1回目は希望を説明してオススメ品を選んで貰うのがいいかも。サンプルも貰えます。
サンゲツショールーム活用法はこちら;
 http://www.sangetsu.co.jp/showroom/beginner/katsuyo.html

洗面所、トイレの床材・壁紙を選ぶこともお忘れなく。

☆ 天井
壁紙を選ぶだけでふーふーしちゃった私。天井は壁と一緒の紙を貼ることもできるし、別な壁紙を選ぶことも可。うちはとにかくシンプルな物を、ということで住友くんにお任せし、壁紙とマッチするトーンの白っぽい物を選んで貰って終了。正直言って、なんでもいいです、状態でした。

基本プランの中で選ぶのはここまで。
先はまだまだ長いです・・・。

2009-01-17

5) ショールームへGo!

我が家のリフォームは『新築そっくりさん』のFree & Newというプラン。
壁紙(天井も含め)、床材は標準品から選ぶ限り基本料金に含まれています。

システムキッチン、ユニットバス、ドア・間仕切り、照明器具はお好みでどーぞ、ということでこれが全体の費用に大きく影響してきます。ただ、嬉しいことに(?)、大手ビルダーさんでは(これまた不思議なのですが)どこも設備機器は大抵4割引きで購入できる、と足並み揃えてうたっています。なんだかずいぶんお得な感じ。定価で買う人はいるのかしら、って気もするけど。

「どこのショールームへもご一緒しますよ」と住友くんから心強いお言葉。もちろんビルダーさん同伴でなくてもショールームには入れます。

私が行ったのは以下のショールーム;

☆ サンゲツ(赤坂アークヒルズ)
   壁紙、クッションフロア、フロアタイル
☆ パナソニック・リビング・ショールーム(汐留)
   床材、ドア、引き戸
☆ ヤマハ(新宿)
   システムキッチン
☆ TOTO(新宿)
   ユニットバス、トイレ、洗面台

サンゲツとパナソニックは基本プランの部分だったので住友くん同伴で、ヤマハとTOTOは自由選択なので同伴はなし。照明器具にはこだわりがなかったのでショールームには行かず。(ちょっとこれは失敗だったかも。)

ショールームめぐりにどのくらいの時間と労力を注ぐかは個人差が出るところ。大きなお買物ですもの、後悔することのないように、何度でも通うのがよろしいかと思います。

最終的にいつまでに決めたらいいのか、締め切り日を確認することだけはお忘れなく。

(リフォーム開始から5週間、断熱材が入り、柱も立ちはじめ、間取りや天井の高さがわかるようになってきました。なんとなく形ができてきたかな、って感じ。ろくな写真を撮っていないことを反省しつつ・・・。)

2009-01-15

4) まずは間取りから

まずは住友くんに現況を見て貰うことに。

スケルトンリフォームって『間取り変更も自由自在!』みたいに夢を見させる魔法の言葉ですよね。でもあまり期待しすぎない方がいいかも。マンションには壊せる部分と壊せない部分があるのです。全部解体して真四角な箱になるわけではありません。

一番やっかいなのは梁、ですかね。パイプ・スペースってのも動かせないので要注意。天井の高さも問題です。キッチンの吊り戸棚とか、ユニットバスに影響があります。

ビルダーさんに自分の希望を伝え、何ができるか、何ができないか、調べて貰いましょう。

私の出した希望は以下のとおり。

◇ 並んでいる6畳2部屋とDKを区切りのないひとつのスペースに
◇ ただし、場合によっては仕切ることも可能なように可動式の仕切を設置
◇ 天井はなるべく高く
◇ 収納はなるべくたくさん

実は最初の段階では金額の見当もつかなったので怖い物なしで「床暖房」もリクエスト。(結局予算の問題で断念。)すでに見え隠れしてきた「せっかくだから」、の精神。

私が選んだ住友くんは一級建築士なので、自分で図面がひけるんです。現況調査から設計、施工管理まで一貫して担当する「専任担当者制」・・・というのが住友のウリ。これは私の中ではポイント高かったかも。

我が家を訪れた彼は「せまいでしょう?荷物が多くて散らかってて、お恥ずかしい限りで・・・」などという私の弁解には耳を貸すこともなく、もくもくと調査を開始するのでした。

「ここは壊せません。」の一言で夢の風船がひとつ、またひとつとはじけていきます。それにどんなに優秀な建築家に設計を依頼するとしても面積が広がるってことはないわけで・・・。狭い上に形も細長い我が家では結局「劇的な間取り変更」は実現せず。水回りの配置は従来通りということで落ち着きました。

ちょっと見にくいかもしれませんが、ご参考までに我が狭小住宅の間取り図を公開します。

◇ 洋室はウォークインクロゼットとして完全なる収納室に。
◇ 電気温水器をやめてガス給湯器を採用したので、温水器の置き場となっていた場所は収納に。
◇ DKの入り口にドアを設置(これまではアコーディオン・カーテンでした)。

見取り図だと結構広く見えますが、実際には(特にウォークインクロゼットは)どんなに身を縮めてみたって狭い・・・です。


< BEFORE>

  
















< AFTER >






2009-01-14

3) 忘れちゃいけない仮住まい♪

リフォームの内容を決めるのって、目の前に商品がないだけに『カートに入れる』のボタンを押したりやめたりのお買物ゲームみたいです。「これを付けると10万プラスねぇ・・・じゃ、やっぱりこっちをやめよかな」みたいなことの繰り返し。

そんな予算とのせめぎあいの中で忘れちゃならないのが仮住まいの費用。スケルトンリフォームは住みながらじゃできませんもの。工事の期間は仮住まいに引っ越さなくてはなりません。引っ越し費用も含めてバカにならない額になります。

「明るい東急、気取った三井、地味ぃな住友」の中で私が住友を選んだ理由がもうひとつありました。三社の中で住友だけが仮住まいをお安く提供してくれるのです。住友不動産が所有している高級(と銘打っている)賃貸マンションが敷金、礼金なしの月額10万円で借りられる!これは大きい!(ただしこれは首都圏に限ってのサービスらしいです。それ以外の方には決め手とはなりませんね、あしからず。)

三井のお姉さんに仮住まいについて尋ねたら、「お荷物をトランクルームに預けて(これだって高い!)、ワンルームとかウィークリーマンションに住まわれる方もいらっしゃいますよ。」とのこと。うちは荷物、多いのよね・・・。

住友くんは胸を張って、「麻布十番とか、かなり立地条件もいい家賃25万から30万くらいの高級マンションに住めますよ。何軒かあるんでその中からお選びいただけます。仮住まいの方が気に入っちゃう方もいるくらいなんです。」とのたまう。いや、そんなことになっちゃったら困るけど。

実際、あてがわれた仮住まいはまずまずの「高級マンション」で、話に嘘はありませんでした。我が家より広いので開梱しないダンボールを一部屋に押し込んで、快適に暮らしてます。

引っ越しについてはいずれ書きますが(いやぁな業者のお・は・な・し)、往復しなくちゃならないこともお忘れなく。

ってなわけで選んだ住友くん。さて私たちの相性は吉とでるか凶と出るか、乞う、ご期待!


(たぶんリフォーム開始から3週間くらいの我が家)

2009-01-13

2) リフォーム、どこに頼めばいいんだろう?

どの会社の担当者も「まずは現場を拝見して・・・」とのお申し出。更地に家を建てるのとは違って、現状を基に工事しなくちゃならないんだからそりゃ、そうだろうと納得はするもののお越しいただくためには、まず家の中を片づけなくちゃ、という情けない状況。

そ もそもリフォームすることに決めたのは設備の老朽化だけが理由ではないのです。引っ越しもせずにここに暮らして20年。昭和一桁生まれの母の教育がみごと に効を奏して「捨てられない症候群」に冒された私の住まいは物で溢れてすでに限界に達しており・・・リフォームを機会にスリム化を図ろうというのも大きな 狙い。

そんなところにお越しいただくなんて、できれば実際にお願いすることに決めてからにして欲しいんだけど・・・。というわけで「こちらから伺ってまずはお話を・・・」と第一ラウンドは先方に出向くことに決定。

そうしている間に、悲しいかな、我が家は『完全定価制』のプランにはほんの少しサイズが足りないことが判明。なぜかどこも『定価制』が適用されるのは専有面積が最低60m²からという条件があったのです。

『完 全定価制』のプランは三井のスタンダードが12万円から。(この「から」というのがなんか怪しい・・・。)住友はパッケージプランで105,000円と言 い切ってます。この金額x床面積の料金でリフォームが完成するということなんです。60m²から、と決まっているのは最低600万円以上の仕事じゃないと ねぇ、ってことなんでしょうか。ちなみに我が家は54m²。

どの会社も一番基本のコースで頼んでもそれなりにちゃんとした設備が揃うとは 思います。投資用のマンションを賃貸用にリフォームするのなら、たぶん、いや、きっと充分ではないかしら。でもね、いざ自分が住むとなると、ついつい 『せっかくだったら』の思いに負けて『贅沢は敵』のスローガンをひっこめてしまうものなのですよ。

あらら、話が飛んでしまいましたね。ま、とにもかくにもうちは『完全定価制』はあきらめるしかなかったわけで・・・。

まずは各社訪問の印象から。
東急はショールームが充実しています。私は有明のショールームにしか行きませんでしたが、マンションだったら渋谷のショールームがいいみたいです。三井は六本木のミッドタウンにかなりきどったショールームがあります。住友は新宿の住友三角ビルの中にきわめて控え目に。

パ ンフレットを請求した時点で、あるいはショールームに行った時点で担当者が決まると思ってください。これが『運命の相手』です。リフォームは(特に大手の 場合は)担当者が命です。相性の合う人と巡り会うかどうかが、思うようなリフォームが実現するかどうかの運命の分かれ道と言っても過言ではありません。

私 の場合、東急と三井はお話をしたのが女性(私からすると若いお嬢さん)、住友は男性でした。こんなこと書いちゃっていいのかな、とは思いますが、率直な感 想は東急は「ちょっと頼りない」、三井は「高飛車」、住友は「お愛想もないけど実直そう」。あ、参考にはなさらないでくださいね。あくまでも担当者についての個人的な印象 ですから。でもこれから長いおつきあいになるのですもの、第一印象とか直感は大事にしましょうね。

詳しい見積もりは現場を見てからでないと、と言いつつ、各社同じ条件(私の説明と現況の図面)で出してきた見積もりは東急と三井が同じくらい、住友がだいぶ低め、という結果でした。それでも『完全定価制』の金額に我が家の面積(54m²)を掛けた金額をかなり上回っていたのにはどーも納得がいかなかったけど・・・。

何を決め手とするかはそれぞれの事情によると思いますが、私の場合は「担当者の印象」と「第一段階で呈示された金額」・・・そして、みごと契約締結の栄冠を手にしたのは(ネット上での数々の悪評にもかかわらず)住友さ〜ん!だったのです。

2009-01-12

1) いよいよ決定!我が家のリフォーム・プロジェクト!!

蛇口をひねれば水が出る、スイッチひねればガスが点く、当たり前だと思っていたことができなくなったのですよ。いやいや、水道は大丈夫だったんですけどね。

ある日、ガスコンロの自動点火装置が故障。東京ガスには叱られるかもしれないけどその日以来、え〜と、あれ、なんて言うんでしたっけ・・・そうそう、チャッカマン!あれなしではお湯も沸かせない毎日がスタート。

それからほどなく、シャワーのサーモスタットにも不具合が生じ・・・そしてトイレの換気扇が怪しい音を立ててお亡くなりに・・・。というわけで、我が家の老化現象が一気に加速したのです。
今度は何?次はどこ?と恐怖に怯える毎日。

修理って言ったって万単位のお金がかかるだろうし。
考えてみれば(考えるまでもなく)うちのマンションが建ったのは昭和52年。今から、何年前でしょう?
もう平成も21年ですもんね。え?もしかして30年以上も前のこと?
人間に例えれば・・・そんな基準はないにしても、かなりの高齢であることに間違いはありません。

洗濯機の水の出が悪いのも給水管が古くなっているからだというし、応急手当に中途半端なお金を遣うよりも、ここは思い切って全取っ替えで!

と言うわけで、兼ねてから気になっていた『スケルトンリフォーム』に踏み切ることとあいなりました。

こんな時、頼りにするのはなんと言ってもインターネット!
リフォームを思いついた日からPCにかじりつき、情報の収集が始まりました。

Googleで『スケルトンリフォーム』を検索してみると結果は149,000件。
『マンション スケルトン リフォーム会社』で130,000件。
う〜ん、たくさんありすぎ。
ネットでうちに合う業者さんを探すのは砂漠でダイヤを拾うようなもの。

小規模建築事務所でも優れたところは多いはず。
む しろ、その方が個性もわかりやすいし、細かい相談にも乗って貰えるかも。でもね、何と言っても失敗は許されない(うちにとっては)高額プロジェクト。数多 く手がけてる大手の方が建材などの割引きが大きいかもしれないし、安心かなって。ついつい、無難な選択をしたのでした。

大手から選ぼうと決めたもうひとつの理由は「完全定価制」という売り文句にもありました。
そもそも長期にわたる資金調達プランなどなく、どちらかと言えば唐突に決めてしまったリフォームですから潤沢な予算はないのです。あれもこれも、と欲張らす、「きれいになる」ということだけで満足しよう、という我ながら健気(!?)なスタンス。

で、候補にあげたのは三井、住友、東急という大ブランドの三社。いずれも「完全定価制」のスケルトンリフォームのプランを提供しています。

◇「みついのリフォ〜ム♪」とCMソングが聞こえてきそうな三井は『M-スタイリング』あ、これって「みついのリハウス〜♪」でしたっけ。
◇ 住友不動産はちょっとダサめのネーミングの『新築そっくりさん』
◇ 東急ホームズは『TODAY暮らしアップ』

まあ、名前はね、どちらでもいいんですけど。

とりあえず、資料請求。
立派なパンフレットが届くやいなや、ほとんどすぐに各社から電話あり。


(スケルトンとなった我が家:リフォーム開始から10日目くらい)